骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折

骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の手術方法、入院日数、保険適用の有無などをご案内いたします。

腰椎変性(後)側弯症

骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折とは

骨粗鬆症は骨の吸収と形成のバランスがくずれて、骨量が減少し弱くなった状態を言います。骨粗髪症になると骨がすかすかになるだけではなく、骨の質も変化するため、骨が脆くなります。骨のバランスは女性ホルモンの影響をうけるため、女性では閉経後に多く見られます。骨粗鬆症で脆くなった脊椎に生じる骨折を圧迫骨折と言います。

症状

骨粗髪症が進行すると、転倒などの外傷がなくても圧迫骨折を生じる場合があります。骨折すると背中や腰の激痛を生じます。潰れた脊椎は元の形には戻らないので、潰れた状態で骨が癒合して痛みはとれていきます。痛みがとれた後にも背中が丸くなる(円背、猫背)、身長が低くなるといった状態が残ります。一度骨折を起こすと次々に起こりやすくなることから、骨折に対する初期治療だけでなく骨粗鬆症の予防が重要と考えられています。

治療方法

骨密度は比較的簡単に計測できますので、骨量の減少がみられる場合、骨量を増やしたり骨を強くする作用の薬物を投与します。またすでに圧迫骨折を生じてしまっている場合は、コルセットやギプスなどを使用して痛みを和らげたり脊椎変形の防止につとめます。適切な処置を病院で行わないと骨が癒合せず痛みが持続する場合があります。

手術方法

この癒合は潰れた椎骨内の空洞をバルーンで膨らませて広げ、そこに骨セメントを注入します(BKP)。また、時には骨折した骨の不安定性や変形のため、神経が障害され下肢の麻痺を生じる場合があります。神経の除圧や固定術が必要になることがありますので、早期の受診をお勧めします。